神経・筋促通法の回顧と新たなる挑戦

  

副大会長挨拶
武藤 佳恭
慶應義塾大学環境情報学部教授

(バイオフィリア リハビリテーション学会副会長)

  

2005年の第9回大会を再び当慶応義塾で開催できることは望外の喜びです。
といいますのは、福井圀彦大会長と滝沢恭子副大会長はリハビリテーション医学の現場で40年を超える経験を持ち、共にその世界では大変著名な先達です。こうした先生方がこれまでの経験を基礎に、新たなリハビリテーション医学の確立に一歩踏み出した大会だからです。

 私がこの学会の前身「21世紀リハビリテーション研究会」の副会長に就任したとき以来、私はこの研究を推進する滝沢茂男氏に、あまりに簡単な内容から科学・医学ではなく宗教としての方が、普及が早いと何回か薦めました。そのたびに、「これはシステムであり、必ず科学として確立できる」と強く主張されていました。

 いま、我々はその基幹となる器具について、私の専門のITを基礎に、システムを科学的に解明するための研究を「文部科学省科学研究費」を得て実施しています。今大会ははじめて、既存のリハビリ手法に関し1からの再検討を求め、さらに高齢障害者のリハビリ効果の対比において顕著に優位にあるタキザワ式の価値を正面から問うものです。

 慶応に席を置く学究として、「多年確立された学説に疑義を唱え、新たな基礎を築こう」というこの大会の開催は大きな喜びであり、さらにこの大会は、IMFからも指摘を受けるほど社会疲弊を招くと危惧される高齢社会の解決策として、大きな意味を持つと確信しています。

 こうした重要な意義を持つ大会にもう一人の副大会長として参加するわけです。出来るだけ多くの関係者にご参加いただき、既存の価値と新たな可能性の間の真っ向からの議論を期待します。