工学からのリハビリテーション医学へのアプローチ

大会長挨拶
大会長 高田 一
横浜国立大学 大学院工学研究院教授
(システムの創生部門システムのデザイン分野)

 2007年の第11回大会を横浜国立大学で開催することになりました。今回の大会長を務めさせていただきます横浜国立大学の高田です。

 第10回大会までは、医学分野からのリハビリテーション医療の進歩に関する内容を中心とする大会が開催されてきました。今回は、工学の視点からのリハビリテーション医学の革新を主題に大会を開催しようと思います。

 基礎医学を中心とした医学の分野は進歩が著しい一方で、これから日本が迎える超高齢社会において、数多くの人びとがリハビリテーションを受けながらも、脳血管障害などの後遺症に苦しみ、廃用性の機能障害を起こしています。  

 昨年の大会長は、リハビリテーション医学のあるべき姿について、経験からの提案をされました。
 本大会では新たにエビデンスに基づいた手法としての創動運動(器具を用いた自らの意志による運動)を基礎としたリハビリテーション手法および評価の標準化の可能性を探りたいと考えています。このような評価手法が確立されれば、他動運動を中心としたリハビリテーション医療が、創動運動を中心とした手法に変わり、療法士の業務が実施から管理へと高度化され、人的資源の再配置などの変化をもたらし、ますます増加するであろう高齢障害者に対応することが可能になります。そのような進歩に向けた基盤作りに挑戦する機会を提供したいと考えています。

 本大会はこのような視点から準備を進めておりますので、一人でも多くの医学・工学の研究者、医療・介護に従事する実務者の皆さんにご参加いただければ幸いです。

  平成19 年1 月2 日