第19回大会
2015年10月24日
横浜市
 




















   大会実行委員長
慶應義塾大学理工学部
教授 田中敏幸


19回大会に向けて

2015年に開催される第19回大会の実行委員長をお引き受けすることになりました。私の研究分野は医用画像解析・画像計測です。医療現場における診断支援システムとして、fMRIfNIRSXCTなど最先端の技術を利用した装置が開発されており、それにより診断の精度は格段に上がっています。しかし、高齢化社会となった近年では、医師一人あたりの負担は減っていないように思います。医師の負担軽減のためには、画像解析を中心とした新しい支援システムが必要不可欠と考えています。

リハビリの分野でもすでに、一人の患者に対して理学療法士が11で対応する現在のシステムに限界が生じています。高齢化社会では、一人の理学療法士が複数の患者に対応する新しいリハビリシステムが必要になります。また、同じように体が動かない患者でも、患者一人ひとりについて脳の損傷部位が異なるので、リハビリに利用する器具を変えていく必要があります。脳機能計測なども併用して、脳のいろいろな場所をピンポイントで刺激する新しい器具の開発も必要です。新医療システムの提案・器具の開発・在宅リハビリのシステム設計、これらを有機的に結びつけることによって、次世代のリハビリシステムが完成していくと考えています。

研究発表と交流を通じて、第19回大会がリハビリの分野での新たなイノベーションを興す機会になればと思います。