第21回大会
2017年8月26日

横浜市

   


医療法人社団立花整形外科 通所リハビリテーション事業所
所長 和田里佳 

     

創動運動によるリハビリテーション医療確立に向けて
介護保険の現場で働く理学療法士からの立場から


バイオフィリアリハビリテーション学会に参加させてもらうようになって単純化されたプログラムを行うことで多人数に均質なアプローチが行え、廃用症候群の塊である慢性期入所者でも立ち上がり、歩行獲得する実例があること1)、自分で行う両側性の動作(創動運動)に神経筋促通法的な効果が期待できる2)、創動運動による筋活動や可動範囲を動かすことにより廃用防止効果が期待できること3)、そして、超高齢社会が間近に迫り、2025年には団塊の世代が後期高齢になるが高齢者が元気で自立していれば負の遺産とならないこと4)を学び、タキザワプログラムを実施し、数々の研究に参加する機会を得ました。
これまで参加した研究、発表からいえること
— 訪問リハでも導入しやすい(安くて比較的場所を取らない)
— 慢性期デイケアでもBRS等神経の回復が見られる症例がいる
— 両側性の運動による脳の活動賦活効果が期待できる
— 運動前後のバイタルサインの変化が少なく、虚弱高齢者にも安全に運動させられる
— 創動運動(パタコロ)は運動機能とも相関がみられ、習熟することによる機能改善効果が期待できる
— 立ち上がりに必要な筋肉の廃用防止および動作学習に有用
これらを踏まえて、これから激増する後期高齢者に多く出現すると予想される虚弱高齢者や認知機能の低下による発動性低下のある人々に、安全に運動してもらい、なおかつ介護者の身体的負担となる立ち上がり機能を維持するために安価で安全、省スペースな創動運動が周知され、広まることにより高齢者が自立した生活(自分で立ち上がり在宅生活が自立できる)を維持でき得る方法の一つとしての分析と提案をします。
参考文献
1) 21世紀リハビリ研究会、編集滝沢 茂男 寝たきり老人を歩かせる、1 9 9 6年4月、シピル出版-星雲社
2) 福井 圀彦、木村 哲彦、滝沢 茂男, リハビリテーション医学の革新の提案-神経筋促通法の機序の回顧と反省、 バイオフィリアリハビリテーション研究3巻1号(2005)P27-32
3) 野本 洋平、滝沢茂男、他、下肢創動運動における筋電図および可動範囲の解析、バイオフィリアリハビリテーション研究2巻1号(2004)P45-50
4) 木村 哲彦 、高齢化なんて怖くない?!、バイオフィリアリハビリテーション研究1巻1号(2002)P39-44