第6回バイオフィリア・リハビリテーション研究会
名誉顧問挨拶



斎藤正男

(東京大学名誉教授・東京電機大学教授) 

 高齢者に元気一杯に生きてほしいと願う滝沢氏の熱意に共感して,大勢の支持者ができ,また公的補助金を獲得するなど,独自の手法が脚光を浴びつつある.

 有志の研究会から学会へと発展したのも,その現れである.私は,かつて公的助成による研究が立ち上がる際に,研究の幅を広げるよう助言したが,その通り広い範囲の方々の参加を得ていることは誠に喜ばしい.

 この雑誌は,科学技術振興事業団によるJ-STAGE予稿の公開を基に,毎年刊行の雑誌になるとのことである.その意味では学会として認知されたといえる.

 またかつて私は,「客観的・定量的に効果を評価する」ことを要請したが,学会としての地位を一層向上させるためには,研究の幅を広げると同時に,熱意は内に秘めつつ,あくまでも冷静に効果を評価することを心がけたい.

 この運動の一層の発展を期待している.