第28回大会
2025年4月26日

慶應義塾大学
日吉キャンパス
来往舎

第28回大会に向けて

 



慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科
教授 田中敏幸


ご挨拶


第28回バイオフィリアリハビリテーション学会大会で大会長をさせていただきます慶應義塾大学の田中敏幸と申します。2024年度の大会は2025年4月26日(土)に、慶應義塾大学日吉キャンパス来往舎小会議室における対面での実施およびオンライン配信を予定しています。バイオフィリアリハビリテーション学会は、日本の社会全体が直面している高齢化において、高齢者に多くみられる脳卒中患者を一人でも多く元の生活に復帰させるというプロジェクトを行ってまいりました。そのプロジェクトの中心が滝沢メソッドです。 滝沢メソッドは、一人の理学療法士が同時に複数の患者のリハビリを行うことをコンセプトとしたもので、これにより理学療法士の不足を補い、高齢者のリハビリを促進することができるというものです。このプロジェクトに賛同した、医師、理学療法士、大学教授らが一つのチームとなり多くの研究成果を残してきました。その成果は世界的にも認められ、13thISPRM において招待講演として発表しています。
近年、かかわってきた医師、理学療法士、大学教授ら自身が高齢になったことで、滝沢メソッドによる新たなソリューションが見えるようになりました。もともとの目的はリハビリの促進でしたが、リハビリ患者ではない高齢者が利用することにより、超高齢立ち上がり動作に必要な筋力維持に効果が期待できることがわかりました。高齢者が自力で立ち上がることができれば、理学療法士の負担の9割が減るともいわれています。脳卒中患者のリハビリだけでなく、高齢者全ての生活の質(Quality of Life, QoL)の維持こそが、学会としての究極のソリューションなのだと思います。高齢者が健康であり続ける未病ということが重要な時代になっていると思います。家庭菜園を含んだ農業のようなものも必要だと思います。農業以外にも高齢者の健康管理につながる多くの仕事があります。これらのトータルソリューションこそが、滝沢メソッドの真の意味なのかもしれません。
これからのバイオフィリアリハビリテーション学会は、「長寿社会」をキーワードとして、リハビリや農業などの中で、特に高齢者が健康なるためのテーマを扱う学会になることが次の目標だと考えます。大会で、今後のバイオフィリアリハビリテーション学会の在り方をお見せできれば幸いです。