第29回大会
2025年4月25日

慶應義塾大学
日吉キャンパス
来往舎

第29回大会に向けて

 



慶應義塾大学 理工学部
名誉教授 田中敏幸


ご挨拶


第29回バイオフィリアリハビリテーション学会大会を開催します。
私は理事長を務めております慶應義塾大学の田中敏幸と申します。
2025年度の大会は2026年4月25日(土)に、慶應義塾大学日吉キャンパス来往舎中会議室における対面での実施およびオンライン配信を予定しています。
バイオフィリアリハビリテーション学会は、日本の社会全体が直面している高齢化において、高齢者に多くみられる脳卒中患者を一人でも多く元の生活に復帰させるというプロジェクトを行ってまいりました。
そのプロジェクトの中心が滝沢メソッドです。 滝沢メソッドは、一人の理学療法士が同時に複数の患者のリハビリを行うことをコンセプトとしたもので、これにより理学療法士の不足を補い、高齢者のリハビリを促進することができるというものです。
このプロジェクトに賛同した、医師、理学療法士、大学教授らが一つのチームとなり多くの研究成果を残してきました。その成果は世界的にも認められ、13thISPRM において招待講演として発表しています。 近年、これまで共同研究を行ってきた医師、理学療法士、大学教授ら自身が高齢になったこともあり、滝沢メソッドとしては新たなステージに入りました。
もともとの目的はリハビリの促進でしたが、リハビリ患者ではない高齢者が滝沢メソッドを行うことにより、上がり動作に必要な筋力が維持できることがわかりました。高齢者が自力で立ち上がることができれば、理学療法士の負担の9割が減るともいわれています。脳卒中患者のリハビリだけでなく、高齢者全ての生活の質(Quality of Life, QoL)の維持こそが、学会としての究極のソリューションです。
高齢者が健康であり続けることが重要な時代になっています。滝沢メソッドと同様の効果は、家庭菜園を含んだ農業やそれ以外の高齢者の健康管理につながる多くの仕事によっても得ることができます。滝沢メソッドを中心としたこれらのトータルソリューションを広めることこそが、学会としての真の目的なのかもしれません。 これからのバイオフィリアリハビリテーション学会は、「長寿社会」をキーワードとして、リハビリや農業などの中で、特に高齢者が健康なるためのテーマを扱う学会となっていきます。
第29回大会で、今後のバイオフィリアリハビリテーション学会の在り方をお示しできれば幸いです。